広告 キャリア・資格 統計検定

【初心者向け】統計検定2級の難易度は?【合格体験談】

2020年11月8日

統計検定2級

どうも。こんにちは。
ケミカルエンジニアのこーしです。

本日は、統計検定2級の難易度と勉強時間の目安、おすすめ参考書についてお話していきます。

この記事を読むことで、統計検定2級の試験勉強をいつ頃始め、どのくらい勉強すべきかがわかります。

 

私は、会社の研修で初めて統計学に触れ、正規分布、標準偏差くらいしか理解していませんでした。

こんな私でも合格できましたので、多くの方の参考になると思います!

本記事の内容

・統計検定2級の難易度
・合格体験談
・使った参考書・問題集
・効率的な勉強法
・その他の合格体験談

この記事を書いた人プロフィール231130こーし(@mimikousi)

 

統計検定2級の難易度

統計検定2級は、「大学基礎課程(1・2年次学部共通)」の統計学の知識の習得度と活用のための理解度を問います。

試験時間は90分で、約35問出題されます。

出題範囲はコチラ

確率の初歩から、推定や検定、重回帰分析など広く浅く出題されます。

出題数が多いため、速く回答する能力が試され、応用的な内容は出題されません。

よって、基礎的な統計学の教科書を1冊網羅するだけで、十分合格レベルに達することができます。

(速く回答するためには、問題に慣れる必要があり、過去問対策に時間がかかります)

 

ちなみに、統計検定準1級、2級、3級、統計調査士に関しては、CBT(Computer Based Testing)方式で、いつでも受験できるようになりました。

CBT方式でも紙媒体の試験と同等の資格が認定されます。

今回、私はCBT方式で統計検定2級に合格しました。

CBT方式だと、若干出題の仕方が異なりますが、出題レベルはほとんど同じでした。

CBT方式の受験方法についてはコチラ↓↓

統計検定2級CBT方式
統計検定(CBT方式)の受験方法【出題傾向も解説!】

続きを見る

 

統計検定2級の合格率推移(CBT方式を除く)

統計検定2級合格者推移

引用 統計検定2級公式問題集2017〜2019年

 

統計検定2級は、2011年から始まった検定試験で、そこまで歴史は長くないです。

統計学が注目を浴びるようになり、受験者数は順調に伸びています。

CBT方式を含めると受験者はもっと増えているのではないかと思います。

2011〜2019年の9年間の合格率は40〜50%くらいで推移しています。

4割以上の合格率なので、難関資格とまでは言えないようです。(準1級と1級の合格率は約20%)

 

勉強時間の目安

  • 必要勉強時間(目安) : 80時間(初学者向け)
  • 一日の勉強時間(目安) : 平日1時間、休日2〜3時間(週10時間)
  • オススメ勉強開始時期 : 試験2ヶ月前

実体験を元に、勉強時間の目安とおすすめの勉強開始時期をまとめてみました。

一日の勉強時間は、集中力が続く無理のない範囲にしておきました。

(私は、準備期間が短かったので、平日も2〜3時間くらい勉強しました。)

 

参考までに私の前提知識を下記にまとめました。

  • 統計学は、会社の研修で少し学んだだけで、正規分布と標準偏差は理解している程度。
  • 学生時代に、マセマの微分積分を一通り解いた。
  • 大学院試験の線形代数は白紙で提出(ヤバい。。)
  • 確率は、大学受験以来ほぼ使っていない。

統計検定2級レベルでは、「微分積分」や「確率」の超基本さえわかれば問題なく合格できます。

「線形代数」も重回帰分析の解説で逆行列が出るくらいで、特に使うことはありませんでした。

 

合格体験談(2020年11月CBT方式)

試験結果

2020年11月にCBT方式で統計検定2級を受験し、見事ギリギリ合格を果たしました!

結果は、下図の通りです。

100点満点中68点(合格基準60%)と、なんとも微妙な点数ですが、合格は合格です。

時間が足りず、5問くらいは飛ばした記憶がありますので、過去問をたくさん解き、スピードを上げておく必要があると思います。

統計検定2級結果

 

使った参考書・問題集

使用した参考書・問題集は、下記の5冊です。

(1)統計学がわかる ファーストブック
(2)統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】 ファーストブック
(3)基本統計学(第3版)
(4)基礎統計学Ⅰ 統計学入門(通称:赤本)
(5)日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2018〜2021年]

オススメ参考書については、こちらで詳しく解説しています↓↓

統計検定 参考書
【失敗しない】統計検定2級のオススメ参考書(無料あり)

続きを見る

 

【超入門】

(1)統計学がわかる ファーストブック

kindle版があったため、kindleで購入しました。通称ハンバーガー本。

ハンバーガーショップを例にとてもわかりやすく解説してくれているので、統計学になじみのない人でも読了できます。

特に分散分析の解説がわかりやすく、統計検定2級レベルの分散分析の問題は、この本だけで解けてしまいます。

 

(2)統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】 ファーストブック

(1)の続編です。通称アイスクリーム本。

回帰分析は、解説が難しい教科書が多いため、この本でイメージをつかんでおくと良いと思います。

こちらもkindleで購入しました。

 

※もし、下記の本にkindle版があれば、こちらを購入していたと思います。

マンガでわかるシリーズはとても評判が良いですね。

紙の本で学びたい方は、こちらもオススメします。

マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学【回帰分析編】

マンガでわかる統計学【因子分析編】(因子分析は統計検定2級の出題範囲外ですが)

 

【入門】

(3)基本統計学(第3版)

本屋さんで統計学の教科書を漁っていたときに、一目惚れして買いました。

何よりレイアウトやフォントが読みやすく、例題や練習問題も豊富で、時系列分析も載っていたことが決め手でした。

統計検定2級に合格するための基礎は、正直この1冊で十分です!

(出題範囲を網羅している訳ではないですが、合格レベルには達すると思います。)

 

【基礎】

(4)基礎統計学Ⅰ 統計学入門(通称:赤本)

(3)の「基本統計学(第3版)」と一緒に購入しました。(念のため)

なんとなく(字体が?)読みづらく、通読するのは諦め、私は辞書的な使い方をしました。

ローレンツ曲線や確率分布、適合度検定、独立性の検定は、「基本統計学(第3版)」に載っていなかったため、こちらの本で勉強しました。

超定番の本なので、持っていて損はない1冊ですね。

【追記】結局、統計検定準1級対策で通読しましました。

名著と言われているだけあって読み応えがあり、通読した後は自信がつきましたね。

書評記事も書いています。

【書評】「統計学入門」(東京大学出版会)

続きを見る

 

【過去問】

(5)日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2018〜2021年]

最後に過去問題集です。

本当は2周したかったのですが、時間が足りず、1周しかできませんでした。

CBT方式だと過去問と若干出題形式が違うので注意が必要です。

 

その他、教科書に載っていないような内容が過去問で出題されたら、その都度、統計WEBの「統計学の時間」を参考にしていました。

他の方の合格体験談を読むと、統計WEBを読むだけでも統計検定2級に合格できるみたいですが、個人的にはウェブサイトを通読するより、教科書を通読した方が自信がつくと思っています。(達成感も大きい)

もちろん、統計WEBはとてもよいサイトだと思います。

 

勉強時間(実績)

使用した教科書 勉強時間
(時間)
コメント
(1)統計学がわかる 練習問題もしっかり解いた
(2)統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】 (1)より難しく、さくっと流し読みした。
(3)基本統計学(第3版) 15 サクサク読み進めることができた。
回帰分析から少し難易度があがる。
(4)基礎統計学Ⅰ 統計学入門 辞書的に使った。いつか通読したい。
(5)統計検定 2級 公式問題集[2018〜2021年] 35 1周しかできなかった。
最初の2回分は教科書を読みながら解いた。
68  

合計で68時間勉強しました。

(1)、(2)の超入門書は、8月のお盆休みに読了しました。

その後、2020年10月4日の公害防止管理者試験のため、統計学から離れていましたが、公害防止管理者の試験終了後、統計学の勉強にシフトし、1ヶ月間で約50時間くらい勉強し、統計検定2級の試験に臨みました。(CBT方式で11月2日に受験)

過去問は2周やりたかったけど、1周しかできず、また、「基本統計学(第3版)」の練習問題も全く解く時間がありませんでした。

よって、約2ヶ月かけて80時間くらいを目安に勉強したら良いのではないかと思います。

 

効率的な勉強方法

資格勉強のコツは、過去問を繰り返し解くことです。

良質な教科書1冊と過去問題集1冊を繰り返し解きましょう!

 

とはいえ、私は時間の関係で過去問1周しかできませんでした汗

最初、勉強が終わってから試験に申し込もうと思いましたが、だらけてしまいそうだったので、先に試験日を決めました。

締め切り(試験日)があると、かなりインセンティブが働きます!(お金無駄にしたくないので!)

効率的な勉強方法

  1. 試験日を決める(2ヶ月後:CBT方式の場合)
  2. 超入門書を通読 
  3. 教科書(入門書)を1周通読
  4. 過去問を3年分解く(1回目)
  5. 再度、過去問を3年分解く(2回目)
  6. 過去問2回目で間違ったところのみ解く(3回目)
  7. 苦手分野を抽出し、教科書(入門書)の練習問題を解く

ここまでやれば、かなりの高確率で合格できます。

というか、高得点が狙えるレベルになると思います。

 

その他の合格体験談

① 初学者が統計検定2級を取得するまで

② 統計検定の難易度(有意に無意味な話)

③ 統計検定2級に楽に合格する方法

④ 統計検定2級に爆速で合格する

⑤ 統計検定2級に合格した話

⑥ 統計検定2級(CBT方式)合格体験談【勉強方法、当日の流れ】|ゆるりと理系

 

最後に

正直、今回の試験は手応えがありませんでした。

よって、今後も統計学の勉強を継続し、統計検定準1級の取得を目指したいと思います!

これから、統計検定準1級や1級を受ける方は一緒に頑張りましょう!

 

【2022年2月22日追記】

統計検定準1級に合格しました!

準1級も視野に入れている方はこちらの合格体験談も参考にしてみてください。

統計検定準1級 難易度
統計検定準1級(CBT)の難易度を解説!【合格体験談】

続きを見る

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

こーし

■ケミカルエンジニア
■化学メーカー勤務
■現場配属の生産技術
■化学工学技士、統計検定1級など
■化学工学 × データサイエンス
pythonと数理統計学を勉強中!

-キャリア・資格, 統計検定