どうも。こんにちは。
ケミカルエンジニアのこーしです。
本日は、統計検定1級のおすすめ参考書についてご紹介します。
私は、統計検定1級の勉強を計360時間ほどしました。
教科書も5冊以上読み比べたので、それらの経験からおすすめの参考書を紹介します。
私は、2020年8月から統計学の勉強を始め、2023年11月の統計検定1級に合格しました。
統計検定2級、準1級、1級と、一歩一歩確実にスキルアップしてきたため、これから統計学の勉強を始める方にも参考になると思います。
本記事の内容
・参考書の読み比べ
この記事を書いた人
こーし(@mimikousi)
目次
統計検定1級のおすすめ参考書
おすすめの参考書は、ズバリ下記3冊です。
おすすめ参考書
- 現代数理統計学の基礎(久保川著)→統計数理対策
- 統計検定1級対応 統計学(公式テキスト)→統計応用対策
- 統計検定1級 公式問題集2019〜2022年(過去問)
補助教材として、下記2冊もオススメです。
数理統計学(黒木著)
統計学実践ワークブック(準1級対応)
「現代数理統計学の基礎(久保川著)」が難しい場合は、数理統計学(黒木著)で補うと良いです。
また、統計応用対策として、統計学実践ワークブック(準1級対応)も使えます。
統計数理対策
統計数理対策として、現代数理統計学の基礎(久保川著)に取り組みましょう。
網羅している範囲が広く、かつ整理して書かれているのでとても読みやすい教科書です。
他の教科書も色々と読んでみましたが、結局「現代数理統計学の基礎」に戻ってきました。
もし、「現代数理統計学の基礎」では難し過ぎると感じる方は、数理統計学(黒木著)で補いましょう!
確率分布までの基礎の説明が非常に詳しいため、初心者向けの教科書だと思います。
統計応用対策
公式テキストである統計検定1級対応 統計学は持ってた方が良いです。
少ない紙面に、試験範囲を網羅しようとして書かれているため、初心者には難解でした。
「現代数理統計学の基礎」などで学習した後、統計数理の試験範囲を確認するつもりで学習すると良いと思います。
また、統計応用の対策に最適です。
統計応用に適した教科書は見つからなかったので、公式テキストで対策するしかないでしょう。。
統計学実践ワークブック(準1級対応)の方が易しめに書かれているので、もしすでに持っている方はこちらも参照すると良いと思います。
公式問題集(過去問)
やはり資格試験対策の王道は「過去問をたくさん解くこと」です。
私は、3年分では足りず、6年分を2〜3周しました。
自信もって試験に臨むには、6年分以上は解いておいた方が良いと思います。
公式問題集(過去問)
参考書の読み比べ
これまで使った参考書は下記の通りです。
使った参考書
- 確率統計 キャンパス・ゼミ(改訂8)
- 統計学実践ワークブック(準1級対応)
- 数理統計学(黒木著)
- 現代数理統計学(竹村著)
- 現代数理統計学の基礎(久保川著)
- 統計検定1級対応 統計学(公式テキスト)
- 明解演習 数理統計
メインの教科書
統計検定1級対策のメインの教科書として、下記3冊を読みました。
- 現代数理統計学(竹村著)
- 現代数理統計学の基礎(久保川著)
- 統計検定1級対応 統計学(公式テキスト)
特徴を下表にまとめてみました。
現代数理統計学 (竹村著) |
現代数理統計学の基礎 (久保川著) |
統計検定1級 公式テキスト |
|
難易度 | 〇 | 〇 | △ |
網羅性 | △ | 〇 | ◎ |
演習量 | 〇 | ◎ | △ |
最もバランスが良いのが、現代数理統計学の基礎(久保川著)ですね。
試験範囲を概ね網羅していて、演習量も豊富なので、統計検定1級対策の教科書としてオススメしたいです。
「現代数理統計学(竹村著)」は、「言葉で説明する」をコンセプトに書かれた教科書であり、全体的にわかりやすいです。
ただ、十分統計量や順序統計量、線形モデル、ベイズ法の解説はわかりやすかったのですが、確率分布の記載が少ないのが統計検定1級対策として致命的だと思いました。
公式テキストは、試験範囲の理解に漏れが無いか確認する目的で読むと良いと思います。
「現代数理統計学(竹村著)」と「現代数理統計学の基礎(久保川著)」を比較した記事も書いています。
気になる方はぜひ覗いてみてください。
-
【統計検定1級】現代数理統計学 v.s 現代数理統計学の基礎
続きを見る
数理統計学の入門書
上述の「現代数理統計学の基礎」や「現代数理統計学」が難し過ぎると感じる方も多いと思います。
私自身もそうでした。
そこで、下記の3冊を読んでみました。
- 確率統計 キャンパス・ゼミ(改訂8)
- 統計学実践ワークブック(準1級対応)
- 数理統計学(黒木著)→オススメ
「確率統計 キャンパス・ゼミ(改訂8)」は易しすぎるので、統計検定1級に立ち向かう実力はつきませんでした。
「統計学実践ワークブック」も、コンパクトにまとまっているため全体像をつかむのには使えそうですが、統計数理対策としては不十分だと感じました(統計応用対策の補助としては使えると思います)。
一方、数理統計学(黒木著)は解説が詳しく、数学のコツも記載されているため初心者にとってありがたい教科書です。
「現代数理統計学の基礎」や「現代数理統計学」が難し過ぎると感じる方は、ぜひ手に取ってみてください。
演習書
最後に、演習書について紹介します。
基本的に教科書を読んでいるだけでは、深く理解することは難しいです。
数学センスのある方を除いて、多くの方は演習をたくさんこなす必要があります。
特に、公式問題集(過去問)をたくさん解くことが重要です。
公式問題集(過去問)
もっと基礎固めをしたい方は、明解演習 数理統計がオススメです。
数学のテクニックも紹介してくれるので、計算力がつきます。
過去問を解いてもまだ不安な方は、現代数理統計学の基礎(久保川著)の演習問題を解きましょう。
サポートサイトも充実しており、演習問題は解ききれないほどたくさんあります。
確認テストや演習問題、演習問題の解答があるため、一度チェックしてみてください。
また、「現代数理統計学の基礎(久保川著)」の演習問題を丁寧に解説してくれた優秀な読者がいます。
こういう記事はありがたいですね。
合格体験談
合格体験談と理想の勉強方法について、下記の記事にまとめました。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
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【合格体験談】統計検定1級の勉強方法
続きを見る
また、2022年度の不合格体験談も書いています。
統計検定1級対策をする前の勉強軌跡についても詳しく書いています。
-
【不合格体験談】統計検定1級の難易度は?
続きを見る