また、どれから手をつけるべきなんだろう?
難易度や勉強時間の目安も教えてほしいな。
こんなお悩みを解決します。
どうも。こんにちは。
ケミカルエンジニアのこーしです。
本日は、化学工学入門講座⑤「化学工学系の取るべき資格10選」について、お話していきます。
この記事を読むことで、ケミカルエンジニアとして必要な資格を網羅することができます。
気軽に読んでいって下さい!
本記事の内容
・化学工学系の取るべき資格10選
【化学系共通】
①危険物取扱者(甲種)
②高圧ガス製造保安責任者(甲種化学 or 機械)
③エネルギー管理士(熱 or 電気)
④公害防止管理者(大気)
⑤公害防止管理者(水質)
【化学工学系】
⑥化学工学技士(基礎)
⑦化学工学技士
⑧統計検定準1級
⑨G検定(仮)
⑩技術士 化学分野
・難易度・勉強時間の目安・受験料のまとめ
この記事を書いた人
こーし(@mimikousi)
目次
化学工学系が取るべき資格10選
「化学工学系の取るべき資格10選」をリストアップしてみました。
化学工学系の取るべき資格10選
【化学系共通】
①危険物取扱者 甲種
②エネルギー管理士 熱分野
③高圧ガス取扱責任者 甲種化学
④公害防止管理者 大気
⑤公害防止管理者 水質
【化学工学系】
⑥化学工学技士(基礎)
⑦化学工学技士
⑧統計検定準1級
⑨G検定(仮)
⑩技術士(化学分野)
化学系共通(①〜⑤)
化学系共通(①〜⑤)
①危険物取扱者 甲種
②エネルギー管理士 熱分野
③高圧ガス取扱責任者 甲種化学
④公害防止管理者 大気
⑤公害防止管理者 水質
まず、化学系共通の取るべき資格5選についてチェックしてみましょう。
下記の記事で詳しく解説しています。
また、資格を取るべき理由についても解説していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
-
化学系の取るべき資格5選【難易度、勉強時間の目安も解説!】
続きを見る
⑥化学工学技士(基礎)
化学工学系なら化学工学技士(基礎)の取得をオススメします。
化学工学技士には、下記3種類の資格があります。
化学工学技士の種類
- 化学工学技士(基礎)
- 化学工学技士
- 上席化学工学技士
化学工学技士(基礎)と化学工学技士は、受験資格が特にないので(2016年度に撤廃)、受けたいと思ったときに受験できます。
ただし、化学工学技士は、ある程度経験がないと難しいので、化学工学技士(基礎)を取得してから挑戦すると良いと思います。
学生のうちに挑戦しよう
最近の就活生を見てると、化学工学技士(基礎)はだいたい半分くらいの人がすでに持っているイメージです。
院試勉強の後に、ついでに取得するのがオススメですね。
それ以外だと、就活前や入社1年目に勉強すると良いと思います。
後述しますが、社会人になってから受験すると受験料が倍になってしまいますので、やはり学生のうちに挑戦しておくことをおすすめします。
入社して3年以上経っている場合は、化学工学技士(基礎)は飛ばして、化学工学技士に挑戦しちゃいましょう。
化学工学技士(基礎)概要
①試験日:9月中旬
②勉強時間(目安):30時間(専門外であれば80時間以上)
③勉強開始時期:お盆休み明け(専門外であれば、7月中旬)
④オススメ参考書:
おすすめ参考書は、こちらの記事で解説しています。
-
化学工学入門④〜化学工学のおすすめ教科書【基礎&実務】
続きを見る
⑤オススメ過去問題集:
残念ながら、過去問題集は出版されていません。
過去問は、化学工学会のWebサイトに5年分掲載されています。
ちなみに、過去問の模範解答は、下記ブログに記載されています。(2013~2019年度)
こういうブログはありがたいですね。
実は、私も化学工学を大学で学んでいない方向けの化学工学技士(基礎)の解説記事をいずれ書きたいなと思っています。
⑦化学工学技士
化学工学技士(基礎)を取ったあとは、化学工学技士に挑戦してみましょう。
化学工学技士を取ることができれば、かなり自信がつくと思います。(周りの目も変わる!?)
また、過去問が面白いため、私は楽しくお勉強できました。
「用語説明問題」や「最新の技術課題と技術動向」が出題されますが、日経新聞をじっくり読んでいたら、ピンと来る内容が多かったように思います。
仕事で扱っている技術内容だけでなく、世の中の技術動向にも目を光らせている必要がありますね。
化学工学技士概要
①試験日:8月下旬
②勉強時間(目安):50時間(化学工学技士(基礎)取得後)
③勉強開始時期:7月初旬
④オススメ参考書:
出版されたものはないです。
過去問を解いて、自分で傾向分析する必要があります。
⑤オススメ過去問題集:
化学工学会のWebサイトに過去問が公開されています。
⑧統計検定準1級
化学工学系の多くのエンジニアが、製造プロセスのビッグデータに接すると思います。
よって、統計学の知識が必要です。
プロセスエンジニアであれば、毎日製造データと向き合う必要がありますし、設計開発のエンジニアだったとしても、ラボ実験データの解析や新規設備の試運転データ(特に品質)の解析でデータと向き合うことになります。
データは「21世紀の石油」と呼ばれるほど重要であり、コンピュータサイエンスの発展に伴い、ビッグデータだったり、AI、DXなど、とにかくデータ利活用の流れがすごいです。
というか、データを上手く利用できない企業は衰退する未来が見えています。
そこで、データ解析関係の資格取得が必要になってきました。
「統計わかります」とか「データ扱えます」というのは、なかなか他人にわかってもらえないので、「統計検定」の取得が手っ取り早いです。
私は、統計検定2級を取得しましたが、まだ物足りない感じがあるので、統計検定準1級の取得をおすすめします。
統計検定1級となると、理論に寄りすぎるため、まずは準1級を取得すべきかなと思います。
統計検定準1級の概要
①試験日:6月中旬※
※2021年度から、CBT(Computer Based Testing)方式のみになりました。
CBT方式は、テストセンターなどのPCで受験でき、試験日を自由に設定できます。
CBT方式について詳しく解説したので、コチラの記事を参考にして下さい。
続きを見る
統計検定(CBT方式)の受験方法【出題傾向も解説!】
②勉強時間(目安): 300時間
③勉強開始時期: 試験6ヶ月前
④オススメ参考書: 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック
⑤オススメ過去問題集:統計検定準1級公式問題集
ちなみに、統計検定2級、準1級、1級の合格体験談はこちらです。
-
【初心者向け】統計検定2級の難易度は?【合格体験談】
続きを見る
-
統計検定準1級(CBT)の難易度を解説!【合格体験談】
続きを見る
-
【合格体験談】統計検定1級の勉強方法
続きを見る
⑨G検定(仮)
G検定は、日本ディープラーニング協会が主催するディープラーニング(深層学習)を活用する能力を有しているかどうかを判断する検定です。
統計検定と同様に、人口知能(AI)、機械学習、深層学習など最近注目のデータ解析技術を習得するために受験をおすすめしています。
注目の資格であるため、受験者の増加がとんでもないです。
しかし、内容は知識に重点を置いており、実務に役立つかというと、そうでもないようなので、(仮)としています。
「統計検定 データサイエンス」という資格が最近出来たようですので、そちらにも注目しています。
もう少し情報を集めたら、「統計検定 データサイエンス」に切り替えるかもしれません。
⑩技術士 化学部門
化学工学技士は、会社によっては全然認知されていないこともあります。
その際は技術士を受けましょう。(逆もまた然り)
技術士を取得したら、文句なしで一人前の技術者です。
技術士を取得した後は、実務(最先端)の技術習得に専念しましょう!
私は、化学工学技士と公害防止管理者(大気・水質)を取得したら、技術士に挑戦しようと考えていましたが、データ解析技術の必要性に迫られ、今は統計検定準1級取得に向けて勉強しています。
いずれは取得したい資格の一つです。
引用 日本技術士会
技術士の種類
- 技術士補(修習技術者)
- 技術士
第一次試験に合格することで、技術士補になることができ、第二次試験に合格することで、技術士になることができます。
技術士補(第一次試験)
技術士(第一次試験)の概要
①試験日:10月初旬
②勉強時間(目安): ※合格したら更新します
③勉強開始時期: ※合格したら更新します
④オススメ参考書: ※合格したら更新します
⑤オススメ過去問題集:ー ※合格したら更新します
第一次試験の受験科目は下記3科目です。
・基礎科目
・適性科目
・専門科目
専門科目(化学分野)の過去問題集は見当たらなかったので、日本技術士会のWebサイトに掲載されている過去問を解くしかないようです。
技術士(第二次試験)
第一次試験に合格し、かつ4〜7年の実務経験があれば、技術士(第二次試験)に挑戦することが出来ます。
①試験日
・筆記試験:7月初旬
・口頭試験:11~12月
②勉強時間(目安): ※合格したら更新します
③勉強開始時期: ※合格したら更新します
④オススメ参考書:※合格したら更新します
合格したら、勉強方法についてブログに書きたいと思います。
⑤オススメ過去問題集:※合格したら更新します
難易度・勉強時間の目安・受験料のまとめ
No. | 資格 | 難易度 | 合格率 % |
勉強時間 (目安) h |
受験料 |
6 | 化学工学技士(基礎) | 中 | 非公開 | 専門30 専門外80 |
学生10000円(個人会員3000円) 社会人20000円(個人会員8000円) |
7 | 化学工学技士※2 | 難 | 非公開 | 50 | 基礎保有者 20000円(個人会員8000円) 基礎保有者以外 27000円(個人会員15000円) |
統計検定2級 | 中 | 約40% | 80 | CBT 7,000円 (学割5,000円) |
|
8 | 統計検定準1級 | 難 | 約20% | 300 | CBT 8,000円 (学割6,000円) |
9 | G検定 | 中 | 約60% | ※1 | 学生 5,000円 一般 12,000円 |
技術士補(化学部門) | 中 | 67.7 | ※1 | 11000円 | |
10 | 技術士(化学部門)※3 | 難 | 21.5 | ※1 | 14000円 |
※1 まだ取得していないため、現時点では記載できません。
今後、取得できれば更新します。
※2 2016年度から受験要件を撤廃しており、実務経験が不要になりました。
また、化学工学技士の上位資格に「上席化学工学技士」がありますが、こちらは受験資格がかなり厳しいため除外しています。
【上席化学工学技士 受験資格】
・ 化学工学会の個人正会員であること
・ 15年(修士課程の2年を含む)の実務経験を有すること。(化学工学技士を持っていれば、修士課程の2年を含み10年)
※3 技術士の受験資格は、下記の通りです。(総合技術管理部門以外)
【受験資格】
・ 技術士補になる資格を有する(一次試験合格)
・ 科学技術に関する業務に7年間以上従事している(修士課程の2年間も含む)
以上です。
10個も資格を取るのは大変ですが、まずは自分が興味ありそうな資格から挑戦してみてはいかがでしょうか。
社会人になっても、定期的に資格試験に挑戦することで、勉強する習慣を身につけておくことをおすすめします。
成長し続けることで、メンタルも人間関係も安定すること間違いなしです!