どうも。こんにちは。
ケミカルエンジニアのこーしです。
本日は、公害防止管理者(大気1種)の難易度と勉強時間の目安、おすすめ参考書について、お話していきます。
この記事を読むことで、公害防止管理者の試験勉強をいつ頃始め、どのくらい勉強すべきかがわかります。
本記事の内容
・公害防止管理者(大気1種)の難易度
・合格体験談
・おすすめ参考書・問題集
・効率的な勉強法
・その他の合格体験談
この記事を書いた人
こーし(@mimikousi)
目次
公害防止管理者(大気1種)の難易度
公害防止管理者(大気1種)の合格率推移
2015〜2019年の5年間の合格率は23〜33%くらいで推移しています。
年によって約10%も合格率が異なるため、どの年に受けるかによって若干難易度が変わります。
また、受験者数が年々減少しているのが目立ちます。
一発合格率
公害防止管理者には、「科目別合格制度」があります。
合格した科目は2年間試験免除となりますので、最悪3年かけても良いということです。
古いデータしか見つかりませんでしたが、一発合格率(免除科目数0の合格率)を上のグラフに示しました。
一発合格率は、2〜7%(平均5%)で推移しており、非常に低いことがわかります。
各科目の難易度はそこまで高くないのですが、科目数が多く、出題範囲も広いため、一発合格の難易度は非常に高いと言えます。
一発合格できたらラッキーくらいの心持ちで望んだ方が良いかもしれません。
勉強時間の目安
- 必要勉強時間(目安) : 120時間
- 一日の勉強時間(目安) : 平日1時間、休日2〜3時間(週10時間)
- オススメ勉強開始時期 : 7月中旬(試験日:10月初旬)
公害防止管理者の試験勉強は、個人的には面白いと思えず、かなり苦痛でした。
一日の勉強時間は、これ以上増やしたくなかったのが本音です。
ダラダラと長い期間、少しずつ勉強しても効率が悪いですし、7月中旬くらいから勉強し始めることをオススメします!
合格体験談 1回目の挑戦(2016年)
最終的に2年目で合格しましたが、1回目の受験では6科目中1科目だけ落としてしまいました。
もう少し勉強しておけば良かったです。
私のように後悔してもらいたくないので、勉強時間や試験結果を公開します。
勉強時間(実績)
7月初旬から勉強し始めて、累計76時間勉強しました。
平日は30分〜1時間程度勉強し、土日に2〜3時間勉強していますね。
土日の勉強時間が増えてきたのが、9月以降ですので、真剣に勉強し始めたのが少し遅かったと思います。
試験結果
2016年 | 公害総論 | 大気概論 | 大気特論 | ばいじん・粉じん特論 | 大気有害物質特論 | 大規模大気特論 |
合否 | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 | 合格 | × |
正答率 | 10/15 | 6/10 | 11/15 | 9/15 | 6/10 | 4/10 |
問1 | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
問2 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
問3 | × | × | ○ | ○ | ○ | × |
問4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
問5 | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
問6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
問7 | × | × | × | × | ○ | ○ |
問8 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
問9 | × | × | ○ | ○ | × | ○ |
問10 | ○ | ○ | × | × | × | × |
問11 | ○ | ○ | × | |||
問12 | × | ○ | ○ | |||
問13 | ○ | ○ | ○ | |||
問14 | × | × | ○ | |||
問15 | ○ | ○ | × |
「大規模大気特論」が4割しか取れず、落としてしまいました。
その他の科目もギリギリ6割が3科目と良い結果とは言い難いです。
試験を受けた感想は、「こんなの知らないぞ」という問題が結構多かったということです。
試験範囲が広いにも関わらず、参考書と過去問題集の2冊だけで挑戦したのが無謀だったのかもしれません。
使った参考書・問題集
使用したのは、参考書と過去問題集の下記2冊だけです。
- これだけ! 公害防止管理者試験 大気・特定粉じん・一般粉じん関係 合格大作戦 (国家・資格シリーズ 58)
- 公害防止管理者等国家試験 正解とヒント 大気関係
1冊目の参考書は非常にわかりやすかったのですが、試験範囲を網羅できていなかったため、オススメできません。
2冊目の過去問題集は、持っていなければ確実に買ってください。
資格勉強のコツは、過去問を繰り返し解くことです。
過去問題集は、毎年4月に発売されますので、4月以降に最新版を購入しましょう。
合格体験談 2回目の挑戦(2017年)
勉強時間(実績)
残り1科目だけでしたので、9月中旬から勉強を開始しました。
余裕を持って勉強することができ、累計23.5時間勉強しました。
2016年は76時間でしたので、合計で約100時間勉強したことになります。
適切な参考書を使って、勉強時間を十分確保することが大切です。
試験結果
2017年 | 大規模大気特論 |
合否 | 合格 |
正答率 | 8/10 |
問1 | × |
問2 | ○ |
問3 | ○ |
問4 | ○ |
問5 | ○ |
問6 | ○ |
問7 | ○ |
問8 | ○ |
問9 | × |
問10 | ○ |
8割取れて、晴れて合格できました!
1科目だけなら精神的にもかなり楽ですね。
使った参考書・問題集
追加で買ったのは、下記1冊だけです。
大規模大気特論―公害防止管理者等国家試験問題 徹底攻略受験科目別問題集
最初にこの参考書に出会っていれば1発合格も夢ではなかったと思うような良質な1冊です。
このシリーズの参考書を最初から6科目揃えておけば良かったと後悔しています。
ただ、現在は廃版となっており、代わりに下記の問題集が発売されました。
最新版のおすすめの参考書・テキストについては、下記の記事にまとめてあるので良かったら参考にしてみてください。
-
公害防止管理者 おすすめ参考書・テキスト【大気・水質・ダイオキシン】
続きを見る
効率的な勉強方法
資格勉強のコツは、過去問を繰り返し解くことです。
良質な参考書1冊と過去問題集1冊を繰り返し解きましょう!
- 参考書を通読(例題も含めて)
- 参考書の例題を解く(1回目)
- 過去問を5年分解く(1回目)
- 参考書の例題を解く(2回目)
- 過去問5年分を解く(2回目)
- 過去問2回目で間違ったところのみ解く(3回目)
- 覚えにくい表や図などをノートにまとめる
ここまでやれば、かなりの高確率で合格できます。
ちなみに、ノートにまとめる作業は、試験直前で良いです。(1週間前くらいから)
最初からノートにまとめながら勉強する人もいますが、効率が良い勉強法とは言えません。
公害防止の試験内容であれば、読んで理解できないということはないからです。
(数学など、読んだだけでは理解しにくい教科については、ノートに書きながら理解する方が良いです。)
参考書、過去問題集を繰り返し解いてみて、それでも覚えられないところだけ、ノートにまとめましょう!
問題を解きながら、覚えておいた方が良いなと思う箇所にはふせんを貼っておくことをオススメします!
その他の合格体験談
【おまけ】水質1種の合格体験談
-
公害防止管理者(水質1種)の難易度は?【合格体験談】
続きを見る
【おまけ】ダイオキシン類の合格体験談
-
公害防止管理者(ダイオキシン)の難易度は?【合格体験談】
続きを見る